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(前回までのあらすじ) http://kaiho.at.webry.info/200701/article_2.html 海法は、ハルヒプラカードを見て、パレスチナ問題に貢献しようと決心した。 http://kaiho.at.webry.info/200701/article_3.html 海法は、参考資料について、芝村さんに相談した。 というわけで「中東戦争全史」を読み始める。 第一章を読み終えて、いろいろ頭を整理するために一休み。 「ペンと剣」はインタビュー集なので読みやすかろうと思って、気分転換にこちらを読み始める。 冒頭。 ──一般に、パレスチナ問題(クエスチョン)という言い方をしますが(略)? 問題。プロブレムではなく、クエスチョン。 戦慄した。 国どころか人間のいること自体に疑問符を打たれる状態。 自分がそうなったら、というのを想像しようとして、頭がからまわる。 話はずれるが日本には日本で、存在に疑問をつきつけられている人がいる。それも含めて、自分の限界を痛感。この先を読み進めるには、最低限の知識を身につけるのが礼儀だと感じて「中東戦争全史」に戻る。 さて「中東戦争全史」である。 これはイスラエルの建国から、様々な中東戦争の推移を、非常に明解に、まとめている。 事実の積み重ねで、事件に至る必然をひとつひとつ積み重ねてゆく形で、中東の情勢を説明してゆく。 内容は明解でわかりやすく、なんとなく新聞記事で見かけていた地名や人名が、ゆっくりと頭の中できちんとした形で結びついてゆく。 前回、紹介されたように、著者の山崎雅弘氏は、筋金入りのシミュレーション・ウォーゲーマーでもある。戦争、内乱についても、なるべく価値判断を差し挟まず、人物や宗教も含めながら、地形や資源、戦術といった誰にでも理解できる必然性に大きな重点を置いている。 だからこそ、というべきか。この本自体は、決して感情的な本ではないのだが。 読んだ感想としては、何度も心を揺さぶられた。 続く戦争。和平への努力。大勢の努力で状況が改善しようとする兆しが見えるたびに、それはカードの城のように、くしゃりと潰される。 それが続く。何度も。 戦う理由も理解できる。 誰だって自分の親や恋人、子供が殺されれば、怒りをもつだろう。自分や自分の家族が生きるために必要なものなら、奪うことも辞さないだろう。あるいはまた、一度手に入れた安楽な生活を自発的に手放すのは難しいだろう。 まして、そうした状態が何十年も続いている時、仮に止めようとしても声をだすことさえ難しいだろう。 自分がイスラエルの誰か、あるいはアラブやパレスチナの誰かで、このどこかにいたとしたら、憎しみを捨てられただろうか。日本に生きて平和のありがたみを知り、教育を受けられた今の自分であっても、不可能に近い難事だと感じられる。ましてそれは、世界的にみても恵まれた状況なわけで。 最後まで読み終えて、しかし、少しは分かったことがあった。 1.世の中はつながっている 同じ地球で生きている限り、世界の裏側の出来事も、常に影響を与え合っている。本書においても、中東の情勢が、大国の介入だけでなく、一見関係ない国々の事件によって連鎖してゆくのがみてとれる。 そこには当然、日本も含まれている。海法の生まれた年はオイルショックの年だったのだが、この本を読んで、ようやくオイルショックが何故、どのような意図で起きて、どんな皮肉な結果をもたらしたのかが理解できた。 中東と日本は無関係ではない。いや当たり前の話だが、それが少しだけ体感できた。 2.面倒くさい問題を放置すれば、いずれ放置できない大きさになる。 中東に限らず、もつれた世界情勢から距離を置きたいと考えるのは、人間の常だろう。けれど、本書では、そうした安易な考えが、さらに大きな問題を呼んで帰ってくる様が、何度も繰り返される。 これはもちろん、他国の政治へ安直な介入をしろということではない。ただ、結局のところ、同じ地球の問題、同じ人間の問題ではあるし、そこから目をそらすと長期的には不利益になる。 言うは易し、行うは難しであるが、少なくとも、目線として忘れてはいけないと思う。 3.人間、案外、捨てたものではない。 さっきも書いた通り、中東で戦争、紛争、報復、虐殺が起きる理由は大変に共感できる。 自分がそこにいて報復に参加しなかっただろうとはとてもいえないし、また仮に違和感をもったとしても、家族を失った人に向かって、我慢しろと言う勇気があっただろうか。そうした発言者が積極的に弾圧され、殺された場合もあっただろう。 にも関わらず。 この五十年の間に、この本に記録されているだけで、中東の中で多くの平和への努力があった。社会の大きな流れとして目にみえるものが生まれる前段階として、目に見えない、個人の努力がさらに大量にあったのだろう。 中東の平和は簡単に成し遂げられるものではない。様々な勢力が暴走を押さえ、タイミングを揃え、一斉に協調することが必要だ。 目眩がするくらい大変だが、それでも、努力し続けた人がこんなにも大勢いる。 それは海法にはとても勇気づけられる経験だった。 先に、中東に生まれて平和を望むことを「不可能に近い難事」と書いたが、少なくとも不可能ではない。もしかしたら自分にも何かができていたかもしれない。そう思う。 そして。今、海法は、同じ地球の日本という国にいる。条件はぐんといい。やれることはあるはずだ。 長くなったので、「ペンと剣」については、また後日。 |
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実は、前の記事2つを読んで、海法さんが薦められていた2冊の本を俺もアマゾンで即日注文し、それが今日届きました。 |
ダース 2007/01/20 16:34 |
や、私も、ほんと、本2冊読んだだけなので、後方もなにもないですよー。 |
海法 2007/01/21 00:07 |
こんにちは海法さん。 |
低学歴オワタ\(^o^)/ 2007/01/23 16:52 |
自分は若い頃に、己の無能力に絶望し、むしろそれを誇り、何の苦労もせずに生きてしまったので、海法さんが立ち向かっている、難解なニュアンス全てを理解することは無理でしょう。 |
低学歴オワタ\(^o^)/ 2007/01/23 16:53 |
どもです。 |
海法 2007/01/24 01:51 |
ちなみに海法も、日本という国の中で、エアコンを効かせて苦労なしに生きております。 |
海法 2007/01/24 01:54 |
http://www.uplink.co.jp/paradisenow/ |
ende 2007/01/24 10:34 |
endeさん、ありがとうございます。この映画は全然知りませんでした。 |
海法 2007/01/24 23:59 |
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